私が高校を中退した理由その2
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高校に入学して1ヶ月と少したった頃、私は女子特有のシカトとかちょっとした人間関係トラブルに巻き込まれていました。
それと、毎日の空手の稽古が楽しくて楽しくて、通学の電車の中、授業中もそれしか考えられなくなり、「この時間があればもっと稽古ができるんじゃないか」と考え始めていました。そして私は父に「プロレスラーになるために、もっと空手を練習するために学校をやめたい」と申し出たのでした。
今思えばとても浅はかで、今だったら、面倒くさいことでも嫌なことでもちょっとだけガマンすれば乗り越えられるよって、もっと大変な思いをした今の私だったら言えるのだろうけれども当時はそんなことは考えられず、また、あまりこどもに興味のない父も特に反対することもなく中退を認めてくれました。私の高校生活はわずか1ヶ月と少し、1年生の1学期の中間テストが始まる前に幕をおろしました。
その後の生活と言えばまぁ、本当にいろいろなことがあってそのうち書いてみたいとは思っているのですが、とにかく今振り返ると、何者かになりたくて、なる方法を探してという夢を追っていた部分と、家から一刻も早く出たいという気持ちと、ひたすらもがいていた10代だった気がします。
1つわかったのは、表向きの理由は「プロレスラーを目指していたから」でも、本当は勉強も、家も、すべてから逃げ出したかったから、だったのかな、と思います。
もがいているのは今でも変わらなくて、だから30代半ばになっても、今のWebの仕事を一生続けていくという覚悟もできずに、資格取得と開業を目指しているわけですが、さすがに様々な経験をしながら年を重ねてきて、積み重ねたものをゼロにする生き方はやめよう、とは思っています。今の私なら、例えば、開業するときに1人でデザイン・プログラムを含めてサイトが作れる、とか、自分の経験からひとり親家庭やこどもの支援に取り組むとか、今までの生き方を活かした活動や事業ができるのではないかと考えています。
ただやはり保守的になってきている部分もあり、頭であーだこーだ考えてしまって、思い切り良く動けなくなってきているな、とは感じます。それは利点もあって、あちこちに気が散らずに「まずは勉強・資格取得」と集中できているから良いのかなぁとは思っています。
本当に辛いことがあったときに逃げるのはしょうがない。でも私は、ようやく今、自分のやりたいことを見つけて、やっとビジョンが描けてきて、誰にも強制されているものではないのだから、自分の力で逃げないようにやりきってみよう。もう10代の頃とは違う。自分との約束をしっかり守っていこうと思います。